アメリカ大陸最高峰 岩の番人アコンカグアその①

2020年1月5日から南米最高峰、セブンサミッツでエベレストに次ぐ6930mのアコンカグアに登ってきたので、あれこれを。
ヒマラヤ山脈を除くと最高峰の山で昔の現地語で岩の番人という意味のアコンカグア。ベースキャンプは森林限界をとうに超え、その名の通り岩山である。国境を超えてチリに行くと活火山で世界最高峰ojos de saladoがある。


1記事で全部書くと読みきれなくなりそうなので

その①街での準備編
その②装備編
その③登山口~ベースキャンプPlaza de mulas 編
その④アタック編
の4部構成になりそう。山登りに1ミリも興味無い方は③まですっ飛ばしてください。興味がある方は是非こちらから。
日本国内で雪山登山、縦走、それどころか一泊のテント泊すらしたことなかった僕ですが、十分アコンカグアと戦えたので登山初心者の方の参考にもなると思います。


ではその① 街での準備編。


アコンカグアが位置するはアルゼンチンのメンドーサ。ブエノスアイレスから国内線乗り継ぎで来れる。僕はチリのサンティアゴからバスで入った。

メンドーサの街ですることは大きく2つ。

①入山パーミットの入手
②装備・食料の調達

ではまず①から。
メンドーサの街にはアコンカグア入山パーミットの発行、荷揚げムーラの手配、BCでのサービスの手配等を行うエージェントがいくつかある。

最大手はINKA、ついでRANKOGULAJALES

http://www.aconcagua.mendoza.gov.ar/index.php?option=com_content&view=category&layout=blog&id=78&Itemid=464
こちらはアコンカグアの公式ページ。
タブのtarifasからその年度の料金表をチェックできる。1ページ目がスペイン語、2ページ目が英語表記。
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見るポイントは赤枠の部分だけで大丈夫。上がハイシーズン、下はローシーズン。

With assistance はムーラ含むエージェントサービスを利用する場合値段。INKAでムーラを頼むと1回60キロまでで300USD。つまり800+300=1100USDとなる。(去年まではムーラは200USDだった)

7days trekだとアコンカグア南壁見に行くコースとなる。山頂までは不安だけどアコンカグアに行きたい!って方にオススメ。
僕個人の考えですが、この南壁見に行けるまでの体力あればアタックに挑戦してみて良いと思います。

さて、エージェントについて。僕は無難にINKAを利用したのでINKAの説明。

メンドーサの中心地independencia広場からはやや離れた場所にあるこじんまりとしたオフィス。英語対応。
ここで登山に関するアレコレの説明を受け、各種サービスの申し込みができる。

BCには各エージェントのキッチンがあり現地で頼めば1食35~100USD(山奥だからもちろん値段に似合わないクオリティ)だが、パッケージで頼むといくらか安くなる。
また今年度からレスキュー保険(ヘリ下山対応)が義務付けられたらしく、156USD取られる。

入山料はここでは支払わず、請求書だけもらい指定の場所で振込→レシートを持って役所に行き、晴れてパーミット受け取りと少々めんどくさい。
ひとまずこれでアコンカグアに入山する手続きは終わり。
※半額ムーラサービス:行きでは存在しないが帰りの便では預ける荷物30kg以下で150USDになる半額ムーラサービスがあるぞ。


次に食料と装備の調達。
1回の入山パーミットでアコンカグアには最大18日間(extend版は20日)滞在することができる。ベースキャンプ以降の天気は毎日変わり、晴れていても強風でアタックができないといった日々が続く。食料は多分に持って行き余ったら食料難の人たちに分けたりすればいい。(けっこういる)

持っていってよかった食料はその②装備編で書きく。9割はそのへんの大型スーパーで買って、残りは日本から。

装備だが、ここはアコンカグアふもとの街。レンタル屋さんがいくらでもありほぼ全てをレンタルで済ますこともできる。

El refugio という登山ショップが人気がある。
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レンタル価格表
通貨はUSDでレンタルは現金払いのみ受け付け。
僕はプラスチックブーツ、ストック、アイゼン、ゲイター、ピッケル、ボストンバッグをレンタルした。
引きずってたら破れたボストンバッグ、追加料金取られなかった。ありがとうございます。。。

その①おわり。その②装備編に続く
hermosavida.hatenablog.com