アコンカグア その②装備編
約7000mとなる標高、加えて吹き荒れる強風。そんな過酷な環境に耐えるためにもしっかりした装備を揃えないといけない。
登山の基本レイヤリングをふまえで実際持っていった各種装備を紹介
上半身
ベースレイヤー+ フリース+ ハードシェルが基本。最近はベースレイヤーの下に着るドライレイヤーとかもある。
ベースレイヤー
Montbell スーパーメリノウールExp
Finetrack メリノスピン
の2種類を使用。
ベースキャンプまではmonbellメリノウールで。ベースキャンプからは着替えてメリノスピンを着用。アタック時はメリノスピンの上にさらにmontbellメリノウールを着て2重に。これまでの経験上アウターよりもインナーガチった方が防寒対策になるような。
ハードシェル
Montbell ドロワットパーカー
保温材入りのゴアテックス。保温材はいらなかったと思う。
雨雪や風が強いところで着用ベースキャンプ以降はずっと着てた。ー10度くらいまでベースレイヤー+フリース+ コレで問題なし。
軽ダウンジャケット
Montbell プラズマプラス1000
ベースキャンプでの滞在とか、アタック日の防寒用。ぺらっぺらやのにめっちゃぬくい。
ハードシェルを着ても寒いときはこれを中に着る。アコンカグアだとキャンプ2(5500m)を越すあたりで日中でも着用。少しでも暑い感じるようになったらすぐ脱ぐ!
アウターダウンジャケット
Montbell パウダーランドパーカー
ベースキャンプで着たり、アタック時のアウター。もこもこであったかい。ベースキャンプではベースレイヤーの上にこれ着てた。あとは夜中にトイレ行きたくなったときとか。
TIPS:やや寒いよりやや暑いの方がダメで汗をかきやすい状況は絶対避ける。汗冷えで低体温症のリスク上がるし、休憩時めちゃんこ寒くなる。ファスナー開いて体温管理。環境が氷点下越すと濡れた服は乾かない。
下半身
ベースレイヤー+ ソフト(ハード)シェルが基本。
ベースレイヤー
タイツ
Montbell スーパーメリノウールExp
タイツはどっかのスポーツメーカーのやつ。化繊で適当なやつ。化繊の下着なかったからこれを下着代わりにしてた。
タイツ+メリノウールめちゃぬくぬく。オススメかも。
ソフトシェル
Montbell ドライテックサーマシェルパンツ
足元裂けてたけどあんま気にならんかった。むしろ風が入って体熱を冷ましてくれて良かった(?)
アウターパンツ
釣り用のゴアパンツ。お父さんに借りたやつ。山登り直前に夏用って言われた。
アタック時のアウターとして使用。防風・防水だったらなんでもええんでは。
ダウンパンツ
Nature hike
アタック時の防寒。
最近よく見る中国登山メーカーnature hike。
安いのでとりあえず購入。アタック日はインナー+ソフトシェル+ダウンパンツ+アウターパンツの4重。歩きにくすぎワロタ。
靴下
Finetrack スキンメッシュ
Montbell メリノウール
マジfinetrack最強やねん。mvp。汗蒸れ0で臭いも全然しない。ベースレイヤーもfinetrackやけどほんと買って良かった。値段はちょい張る。
インナーソックスは破れる可能性考えて2枚買うべし。
Montbell厳冬期用。まあスマートウールでええ。
シューズ
Montbell トラベルウォーカー
Montbellのタウンシューズ。靴紐がダイヤル回すだけのやつで便利。トレッキングシューズですらないけど、ベースキャンプまでは寒さを感じたりすることもなく行けた。爪先は硬くソールもわずかに硬い。グリップ力は無くて下りはスリップいっぱいしてた。アコンカグアの場合、登山口~キャンプ1カナダまではそこまでの性能は要らない。C2あたりから残雪あり、C3以降は防寒用にダブルブーツ(プラスチックブーツ)必須。
ウェアはこんな感じ。十分すぎた。薄ダウンとかもっとランク落として良かった気がする。。プラズマ1000くそ高い。 Montbell信者かってくらいmontbellで揃えた。コスパは最強。現地ではArc'Terixめっちゃ見た。Marmotとかもそこそこ。Colombia とかもいたしもう何でもええんじゃね感。
ギア
ザック
OSPREY Kestrel 38
2年前から愛用してるザック。38Lの大きさで長期登山には多分不向き。デカいの買う予定だったけど友達がテント持ってくれるっぽくてこのまま行った。現地で40Lザックの仲間がいた。ムーラ使えるアコンカグアでは40あればなんとかなる。60あれば余裕。
マット
Exped
最終日破れてワロタ。最終日のBCで良かった。ハイキャンプで破れてたら凍傷で死ぬところ。修理めんどかった。裏面じゃなくて表地破れてた、なんでやねん。
R値は5.0。底冷え感じずグッジョブ。空気入れ・抜きも標高5500mで難なく。めっちゃオススメ。
寝袋
ISKA 900SL
めちゃくちゃぬくい。Expedとの組み合わせで無敵。BC(夜は氷点下)でベースレイヤーだけでも閉めきったら暑くて寝れへんかった。ハイキャンプ(マイナス15ぐらい)でも全然寒くない。有能。
クッカー
ジェットボイル
お湯湧くのはえーーーーーー。ほんとは調理に使う予定なかったけどとある事情で使用。パスタとかめっちゃ底にこげついた。。
水筒
ナルゲンボトル
Montbell アルパインサーモボトル
極寒の中でのあったかい飲み物は何者にも変えがたい。
どのギアも大活躍してくれて満足。インフレマットは微小な傷でダメになるから怖い。スポンジマット+インフレマットの人もいた。
レンタル編
プラスチックブーツ
ストック
アイゼン
ピッケル
を借りていった。
ピッケルはいらんかった。使うにしても長くてストックとして使えるやつがオススメ。アイゼンは6000m以降で使うと思う。雪が少ない年ナシでもいけるっぽい。el refugioでプラブーツとダブルブーツが借りれるんだけどプラブーツで十分だと思う。周りでプラブーツで山頂着いて文句言う人いなかった。お値段の差も1万ぐらい。でもその年天候にも依りそう。今年は暖かった。
ご飯
日本から持ってきたもの
ブラックサンダー
α米
柿ピー(なおアルゼンチン国境で没収)
フィッシュチップス
お茶漬けの元
ワサビ振りかけ
ココア
ポカリ
アミノバイタル
スーパーで購入
ラーメン
パスタ
ナッツ
レーズン
オートミール
スープの粉
ビーフジャーキー
プロテインバー
ビスケット
朝食はオートミールをお湯でふやかしたやつにレーズンとかワサビのふりかけで食べてた。昼は基本的に行動食としてビスケットやらナッツ、プロテインバー。夜はスープ沸かしてパスタ作ったりラーメン作ってた。山中ではカロリーに目がいきがちやけど体力回復のためにタンパク質を意識してとってた。フィッシュチップス美味かった。ラーメンにビーフジャーキー入れたり。尾西のα米、日本人には必須!リフィルのどん兵衛とかも欲しかったな。
お茶漬けの元が地味にファインプレーで沸かしたお湯に入れて寒いときに飲むと超うまかった。
TIPS:できるだけパッキングをしたほうがいい。スープの粉とかは同じ味はもう全袋ジップロックに入れてスプーンで味を調整したらいい。山でのゴミが減るし、その分荷物も軽くなる。
その③登山開始へ